クリニックブログ

2018.02.24更新

現代社会はストレス社会!などといいますが、ストレスがなかった時代などこれまであったのでしょうか。前回は、ストレス自体が悪いのではなく、それを受け止める自分自身の意識が重要であるということをお伝えしました。

「ストレスは良いものである」ということを、ナチュラルに感じることができるかどうか。

「ストレスによって自分は成長できる」と、心から信じることができるか。

筋トレも同じです。筋肉を限界まで酷使して筋肉痛を乗り越えることではじめて、筋肉がつきます。ドラゴンボールのサイヤ人は、瀕死の状態まで体を痛めつけられたあとに復活すると、パワーアップします。そのイメージです。

さて、いまこれを読んでいるあなた。
ストレスはありますか?

あると答えた方は、「こうなりたい自分」というものがあるのではないでしょうか。人は皆、そのギャップにストレスを感じるのです。そこから逃げるのか、あるいは向き合うか。この選択で、どのように転機が変わっていくかは明らかだと思います。

分かりにくいかもしれないので、ひとつ例を出してみます。

会社員のAさん。2か月前に異動があり、上司との相性が悪い。日に日に状況は悪化して、今では日常的にパワハラともとれる言動をくらっている。Aさんにとってこの上司はストレス以外のなにものでもなく、とてもつらい思いをしています。会社も行きたくないし、そのことを考えただけで胸がキューっと痛くなります。
さてここで、Aさんはこのストレスに対してどのように対応するでしょうか。

①逃げるAさん。
まず、このつらい状況を100%その上司のせいにします。それ以外の原因を考えようとしません。卑屈な気持ちになり、現実逃避をしたくなります。夜も眠れなくなるので酒の量が増えていきます。会社を休むようになり、朝から飲酒して気を紛らわそうとします。

②向き合うAさん。
まず、このストレスを素直に感じます。自分の体調や取り巻く環境を冷静に観察して、しっかりとそれを受け止めます。この状況を打開するためにはどうすればいいか、情報を集め、アドバイスやサポートを求めます。多少は自分にも落ち度があったかなと考え、改善点を探します。

結果として会社を休む、ないしは辞めるという選択をしたとしても、①のAさんは後ろ向きの行動ですが②のAさんは前向きの行動です。②のAさんは成長するでしょう。

また、ストレスに対して逃げ腰になっている期間が長ければ長いほど、なかなか気持ちを入れ替えて向かい合うことが難しくなります。したがって、ストレスを感じたら早めに対処するのが望ましいですね。

はじめは大変かもしれません。かなり頑張らないといけないかもしれません。でもそれを習慣化し、考えが定着することでとても楽になっていくでしょう。

投稿者: フクダシン

2018.02.24更新

ストレスは悪?

「ストレス」という言葉を聞いてイメージするものはポジティブなものでしょうか、ネガティブなものでしょうか。人によって、あるいは状況によってだいぶ違うのかもしれませんが、多くの人にとってストレスとは嫌なもの、できれば避けたいものではないでしょうか。
実際に心療内科をやっていて思うのですが、うつ病を発症する原因は、明確に何らかの精神的ストレスです。
ではストレスは悪か?実はそうではありません。
世の中にストレスが全くなくなったらどんなに幸せかと思いますか?そうですね、その瞬間は楽かもしれませんが、どんどんと衰退していくでしょう。人間絶滅するかもしれません。人類の今があるのは、コンスタントにかかってきたストレスがあってこそのものだと思います。

良いストレスと悪いストレス?

人によって、Aというストレスがとんでもなく辛いものに感じることもあれば、Aなんてどうってことないという人もいます。つまり、ストレス自体には根本的に良いも悪いもありません。
同じAというストレスを、どうとらえるかという自分自身の問題になります。
どうとらえ、どのように対処していこうかと考えられる人と、ただただ押しつぶされてしまう人に分かれます。
前者は強くなりますが、後者はうつになってしまったり、眠れなくなってしまったりします。
後者がダメだというわけではなく、そのうつを克服すれば、その何倍も強くなれるのです。
とは言うものの、できれば押しつぶされてしまうのは避けたいですね。ではどのようにしたら良いのでしょうか。

ストレスから逃げない

まず大前提として、「ストレスは人間にとって良いものであり、大切なものである」というように、意識そのものを変える必要があります。
ストレスはつらいこともあるけれど、結局は良いものとして自分の身になるのだと、本気でイメージを変える。そしてその上で、ストレスに背を向けるのではなく、きちんと向き合う。
逃げるとはどういう心理か。それは、原因をしっかり考えず、何かで紛らわそうとすることです。そして自分のせいではなく、人のせいにするという自己防衛反応も伴います。その結果、一時的にはふっと楽にはなるのですが、根本的な解決にはなっていません。
向き合うとはどういうことか。まずは起こっていることを事実として、現実的な自分の身に降りかかった出来事として認識します。たとえ相手に95%の原因があったとして、「くっそー!あいつのせいで…」と思っても、5%は自分に責任があります。その5%に注目して、それを成長の機会ととらえてみるのです。

習慣化する

私自身はこの一連の流れを瞬間的に行うのが特技です。慣れない人にとっては無理難題かもしれません。ただ繰り返し取り組むことによって慣れてきて、いつの間にかナチュラルにできるようになります。そうするとなにが起こるか。ストレスが待ち遠しくなるのです。なぜならそれによって自分が成長できるから。

つづく。

投稿者: フクダシン

2017.11.16更新

ピロリ菌とは。
正式名称「ヘリコバクターピロリ」。1983年に発見されました。それ以前は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌などの原因ははっきりしておらず、ストレスとか暴飲暴食とか喫煙とか、様々なことが言われていました。その後研究が進むにつれ、これらの最大の原因はピロリ菌感染であることが明確になりました。

自分の体の中に菌がいるなんて思うと気持ちが悪いかも知れませんが、そもそも私たちは様々な菌と共に生活をしています。皮ふの表面や口の中、腸管の中など無数の菌で埋め尽くされています。ただ、体の中でも菌がいて当たり前のところと、無菌であるべきところは明確に分かれています。胃の中というのは基本的には無菌です。厳密に言うと、菌が入り込んでも強い酸で死滅するのです。そのような胃の中でも生き延びることができるのが、ピロリ菌なのですが、そもそもいつどのようにして胃の中に住み着いてしまうのでしょうか。
ピロリ菌に感染するのは、ほとんどが5歳以下だと言われており、基本的には家族内でうつしあってしまうようです。感染後は治療をしない限り胃の中で定着をします。徐々に胃の粘膜が萎縮していき、慢性胃炎となります。そして潰瘍が生じたり胃癌の発症母地になるのです。

ピロリ菌は、保険診療で除菌をすることができるのですが、条件があります。
1、内視鏡で胃炎があることを確認されている。
2、ピロリ菌の検査で菌の存在が確認されている。
この2つです。つまり…
内視鏡をしたことがない人は、保険でピロリ菌の検査をすることはできません。
内視鏡をしたことがあっても胃炎がなければ、保険でピロリ菌の検査をすることはできません。
ドックなどの検査でピロリ菌がいると確認されていても、内視鏡をしないと保険で除菌はできません。
もちろん自費で検査や治療をすることはできますが、一部は保険、一部は自費ということはできないので(混合診療になってしまうため)けっこう高くついてしまいます。どうしても内視鏡はイヤだというひとは、仕方ないですね。。

検査で最も一般的なのは「尿素呼気試験」です。袋に息をふーっと入れるだけの検査なので痛くもかゆくもないうえに、かなり正確に分かります。そのほかにも、内視鏡で胃の粘膜をつまんでとってきて検査をする方法、血液検査や尿検査、便検査などがあります。

除菌は、胃薬+2種類の抗菌薬の合わせ技にて行います。7日間薬を飲んでいただくのですが、10人に1人くらいは除菌に失敗してしまいます。その時はちょっと薬のメニューを変えて再トライすることになります。

ピロリ菌除菌後も、気を付けなければいけないことがあります。
除菌後は胃癌のリスクはぐっと減りますが、それでもゼロにはなりません。やはり定期的な内視鏡検査が理想的です。また、ピロリ菌がいなくなると、実は胃酸は多くなるのです。したがって、胃酸の逆流症状が強くでてしまうこともあります(胃食道逆流症)。ピロリ菌自体による潰瘍の心配はなくなりますが、逆に薬剤性の潰瘍(鎮痛剤などによる)は胃酸の増加と共に増えることになるので注意が必要です。

投稿者: フクダシン

2017.11.15更新

気温もぐっと下がってきて、風邪でみえる患者さんも増えてまいりました。
みなさん、風邪はどのように対処していますでしょうか。

私はここ1年くらい風邪っぽい症状はご無沙汰なのですが、基本的に風邪をひいたら「がまん」します。治るのをただただ、待つ。

そもそも風邪は様々なウイルスが体に侵入してきてのどや鼻、気管に炎症を起こすものです。その結果、のどが痛くなったり鼻水がでたり咳がでたり熱がでたりします。ウイルスをやっつけるのは体の「免疫(白血球とか抗体とか)」ですので、そいつらが勝手に総動員されてウイルスを退治してくれます。
自分で意識してできることは、ゆっくり栄養をとって休むことくらいですね。

風邪の診療をしていると、たびたび「誤解しているな...」と感じることがあります。例を挙げてみましょう。

「風邪をひいたっぽいので早めに受診しました」とおっしゃる患者さんがたまに見えます。
早めに来て薬を飲めば早く治る・・・これは間違いだというのはもうお分かりですね。
「市販薬で治らなかったので、病院に来ました」という患者さん。これはどうでしょうか?
市販薬よりも効き目の強いお薬で、症状を軽くすることはできるかもしれません。でも病院の薬だと治る、というのは間違いですね。薬で治すのではなくて、自分の免疫で治します。
「なかなか治らないので、抗生剤をください」という患者さん。これは、正解とも間違いとも言えません。
本当に風邪(=ウイルス感染)であれば抗生剤は間違いですが、ひょっとしたら風邪ではないかもしれません。溶連菌感染であったり、実は肺炎だったりすると、抗生剤の出番となります。
では風邪をひいたら病院に行くこと自体が間違いなの?
いえいえ、そうではありません。それは、抗生剤の例であったように自分では風邪だと思っても実は風邪ではない別の疾患の可能性もあるからです。
そのあたりは熟練した医師であれば、簡単な問診と診察であたりをつけ、必要に応じて検査をして判断します。

風邪薬ってなに?
なんども言いますが、風邪を治す(=ウイルスをやっつける)薬ではありません。あくまで「対症療法」としての薬です。
咳がつらいなら、咳を和らげる薬。鼻水がだらだらでて苦しければ、鼻水を抑える薬。のどが痛くて飲み込むのも大変なら、痛み止め。高熱でしんどいのなら、解熱剤。風邪の症状でつらい中、大変な思いをして受診をしていただいているので、症状に合ったベストと思われる薬を組み合わせて処方をさせていただいています。

インフルエンザかも?
これからの時期は、インフルエンザの可能性も念頭に置かなければなりませんね。もちろんその場合はすこし対応が変わってくるので注意が必要です。

投稿者: フクダシン

2017.09.29更新

なるべく薬に頼らないで寝る方法をいろいろお伝えしてきました。
まずは眠れない原因を考え、可能であればそれを取り除く。そして睡眠環境を整えて、寝ることを意識しない。寝るときにはちゃんと「副交感神経」が優位になっている状況を作るということが大切だとお話しました。
呼吸だけに意識を向けて、シープとつぶやく。「先生、一回やってみたけどダメでした」とおっしゃる方もいらっしゃいましたが、これはある意味訓練です。毎晩意識をして続けてみましょう。
 
しかし、やっぱりそれでも眠れないんです…という方も多くいらっしゃいます。
その時には薬の出番ですね。
私が普段どのような考えで薬を処方しているかを紹介いたします。
 
 

漢方薬:
いきなり睡眠薬というのも抵抗ある方も多いのではないでしょうか。そのようなときに使いやすいのが漢方薬です。日中の眠気やふらつきがほぼ出ませんので安心なのですが、やはり効果も限定的です。また、他の治療に補助的に組み合わせることもします。
 

ベンゾジアゼピン系睡眠薬:
いわゆる、「睡眠薬・入眠剤」です。比較的一般内科や他科からもしばしば処方されている薬です。この系統の薬は効果もしっかり自覚できるのですが、気を付けなければならない点があります。それは、「耐性」と「依存」です。
耐性というのは、常用していると効かなくなってきてしまうということです。
依存とは、それがなければ絶対に眠れないので手放せなくなるということです。
したがってこの薬は、極力毎日飲まないようにすることが大切なポイントとなります。
時々使う分には非常によく効きますが、毎日飲んでいて眠れなくなったときに増量しても、実はそれほど効きません。もしそれで眠れたのであれば、「薬を追加で飲んだから大丈夫だろう」という安心感(プラセボ効果)が大きいのです(それこそが依存です)。
しかし急にやめるのも良くありません。反跳性不眠といって、それこそ一睡もできなくなってしまいます。やめるためには少しずつ削りながら、だましだまし減らしていくほかないのです。
 

新しい睡眠薬:
ベンゾ系の薬のような耐性や依存がなく比較的安全な薬がここ数年で登場しています。眠たくなるホルモンである「メラトニン」を増やす薬や、目を覚まさせるホルモンである「オレキシン」を抑え込む薬です。ベンゾ系のように脳のスイッチをOFFにするような「切れ味」は弱いですが、安全かつ自然な効果が期待できます。
 

抗精神病薬・抗うつ薬:
統合失調症やうつ病の治療に用いる薬を加減して使うことで、不眠の治療薬として非常に優れた効果が発揮されます。これも耐性や依存はありません。
ごくごく少量から始めて、効かなければ増量できる幅も大きいために不眠の程度に応じたコントロールが可能です。
用量やタイミングが合わないと、日中にひどく眠気が残ってしまうために注意が必要です。

投稿者: フクダシン

2017.09.29更新

いかに良い睡眠をとるか、それはいかに良い人生を送るかと同じと言っても過言ではないですね。
だって人生の1/4は睡眠で、その1/4の睡眠で残りの3/4の起きている時間の質が変わってしまうのですから。
 
ちなみに私はだいたい7時間くらい睡眠をとります。
そして昼には5分から10分くらいの仮眠をとります。
起きている間、いかにパワフルに動けるかということを意識してのことです。
 
今回は良い睡眠をとるための、いくつかのポイントをお伝えしていきたいと思います。
 

カフェイン:
とくにコーヒーには多くのカフェインが入っていて、強い覚醒作用があります。カフェインをとってもとらなくても変わらないという人もいるかと思いますが、無意識にも睡眠に影響しているということを頭に入れておきましょう。血中のカフェインが半分に減るまでに4時間もかかります。したがって、逆算して摂取時間を決めたほうがいいですね。

スマホ:
これは睡眠に対して二重の悪影響を及ぼします。まずはその光です。ブルーライトもそうですが、暗い中でギラギラと光るものを見続けるだけで頭が冴えてしまいます。それからスマホはゲームやニュース、SNS、メールチェックなど、いろんなことができてしまいます。寝るときには、極力脳の働きを単調にしなければならないのですが、それと完全に逆行しますね。スマホで光度を小さくして、つまらない本を読むだけ、というのなら問題ありません。

寝室環境:
寝室、あるいはベッドは、寝るとき以外には使用しないようにしましょう。寝室に入るイコール寝る、という自己暗示をかけるというのが重要です。そして極力就寝時間を固定するように心がけましょう。

アルコール:
良くないものと思われがちですが、実は絶対にダメではありません。少量であれば、むしろ入眠に対しては良い方向に働きます。しかし多すぎるアルコール摂取は睡眠の質を極端に下げてしまうので気を付けないといけません。

体温調整:
寝るスイッチというのが、実は深部体温にあります。あかちゃんが眠い時は手足が暖かくなりますね。これは手足から熱が放散して、深部体温が下がっているのです。つまり深部体温を下げることが寝るきっかけとなります。体温の調整なんてそもそも困難なのですが、入浴というのは一つの方法です。入浴することで一時的に深部体温は上がるのですが、その反動で90分後にぐっと下がるようです。この体質を利用しましょう。

朝の習慣:
毎朝、太陽の光を浴びましょう。睡眠ホルモンであるメラトニンを抑え込むことで、夜にしっかり分泌されるようになります。
 
 
いろいろ頑張ってもやっぱりだめなら…
おくすりの出番ですね。

投稿者: フクダシン

2017.09.29更新

私は基本的にとてもぐっすりと眠れます。
 
夜帰宅して、食事してシャワー浴びて、ちょっと寝る前に本でも読もうかと思いベッドの上で読書開始、1,2ページ読んで眠くなるので電気を消して布団に入る。
そうすると、3秒くらいで意識は落ちます。

私は不眠症の人を多数外来で拝見するのに、そんなことでは不眠症の人の気持ちがわからないのではないかというと、そうではありません。
 
実はこのルーチンが崩れると、なぜか途端に眠れなくなります。
寝る前にちょっとした仕事を始めてしまうと最悪です。
頭がフル回転してなかなか寝るモードになってくれません。
なので自分の中で寝る前の仕事は(たとえばブログを書くとか)はタブーとなっています。
翌朝に早くから予定があるとスッと眠れないこともあったり、割と神経質だったりします(笑)

 

夜眠れないというのは、本当につらいですよね。

眠いのに眠れない。
寝たいのに眠れない。
寝ないといけないのに眠れない。

眠れずに何時間も過ごさなければならないのは地獄です。
 
それでは不眠に対してどのように対応をすればよいのでしょうか。

1 眠れない原因をつきとめる
2 睡眠環境を整える
3 寝ることを意識しない
4 薬をつかう

さてここでお分かりかと思うのですが、眠れないからといっていきなり「4」の薬に直行するのは間違いです。しかも、そこで依存の強い薬にはまってしまうと以後ぬけだすのがとても大変になってしまいます。
 
今回は「1」と「3」について説明していきますね。

まずは、眠れない原因を突き止める!
何事にも原因があって、結果があります。
眠れなくなった原因もあるはずです。
不安や悩み事や生活環境の変化。ほとんどが、これですね。
仕事で精神的なストレスがあり、次の日のことを考え出すと不安で眠れないとか、最近ずっと単身赴任していた夫が帰ってきて、隣でぐぅぐぅ寝ているのが気になって眠れないとか。
解決できる原因は解決して、できなければ次のステップに行きましょう。

寝ることを意識しない。
そうです。いったん眠れなくなると悪循環なのです。
ああ、今日は眠れるかな、眠れなかったらいやだな、というように「寝るということ」を寝る前に意識してしまうと、不眠に拍車がかかります。
 
でもそうは言われても、ですね。
 
寝ることを絶対に意識しないで!
 
どうですか?
真っ先に考えることは、寝ることですね(笑)

ではどうすればいいか。
私が最近発明した方法を伝授いたします。ポイントは、「呼吸と羊」です。

布団に入ったら、寝ることではなくて呼吸に意識を向けます。
呼吸なんて、普段意識をしないところですね。
空気が鼻から入って肺に入り、そしてまた出ていく。
ただそこだけを意識します。
 
ゆーっくり吸って、ゆーっくりはく。
そしてその時に羊が登場します。
「羊が一匹…」と数えるのではなく、「シープ(sheep)」とつぶやくのです。
 
羊が23匹  羊が24匹  羊が… あれ?次何匹目だっけ??
なんて考えていると、脳が元気になってしまいます。
 
鼻から吸って、シーーーープとつぶやく。それを繰り返します。
つぶやかずに心の中でもいいです。
でも息を吐くときはスーッと細く吐きます。
 
深い腹式呼吸により副交感神経が優位になります。
そして寝ることから意識が離れて呼吸と羊に意識を向ける。
この単純作業が脳を睡眠へといざなうのです。
 
これは、睡眠薬のような即効性はありません。
ある意味、訓練です。
これを習慣化することによって自然に「寝るモード」を作れるようになりましょう。
 
つづく。。。

投稿者: フクダシン

2017.09.09更新

うつの人と、これまでたくさん関わってきたのですが、
あっという間にスッと立ち直る人もいれば、
なかなか負のスパイラルから抜け出せない人もいます。
 
全然光が見えずに出口までたどり着けない人の特徴を一言で表すと、
 
逃避
 
です。
 
人は、動物ですから不安や恐怖心を感じることからは逃げようとします。
ごく、普通の反応です。
 
動物としては、理解可能な反応です。
 
でも人間は、いろんなストレスと向き合ってそれを乗り越えていくことで強くなります。
 
一度でも挫折して、次同じような場面で逃げてしまった場合、
その瞬間は不安や恐怖心から解放されます。
 
生きていれば、必ずまた困難が立ちはだかります。
それが、前回の壁よりも低くかったとき、
そこを乗り越えられるか否かというところが大きな分かれ道です。
 
低い壁でも頑張って乗り越えられれば、自信になります。
負のスパイラルから抜け出すチャンスです。
 
やっぱり無理だって、壁に背を向けてしまったら、
逃避生活の始まりです。
 
あらゆる困難から逃げて、
逃げて逃げて、逃げ続けて、
すごーく安心で落ち着く、自分の殻に閉じこもることになります。
そしてその殻は、どんどんと分厚くなっていきます。
 
最終的には、自分が逃げているということからも逃げてしまいます。
 
逃避している、ということを認めない状態。
逃避している、ということにすら気づかない状態。
 
自分のコンフォートゾーンが、
自分の周りの半径1mしかない状態。
鋼の壁と天井に囲まれている状態。
 
さあ、ここまでくると大変です。
まずは自分の状況を把握して、認めるところから始めないといけません。
そして、できることからちょっとずつクリアしていく。
 
まずは、カーテンを開ける。
次は、窓を開ける。
玄関の外へ、一歩踏み出してみる。
 
分厚くなった殻を、内側からちょっとずつ削っていくのです。
殻をいきなり叩き割るんじゃなくて。
 
 
 
そこまで重度の逃避ではなくても、
なかなか元気にならない人も多くみられます。
 
そんな人におすすめしたいのが、
 
早朝ウオーキング!
 
 
「いやいや、それはもうちょっと元気になってからやってみます」
 
 
えと、気持ちはわかるのですが、違うのです。逆なのです。
 
気持ちがついてこなくても、無理やり行動をするのです。
それができないって言うあなた。
トイレには行けますよね。水は飲めますよね。
手足が麻痺して寝たきり状態ってわけではないですよね。
 
できないはずがないんです。
ちょっとずつでいいから。
 
行動から、脳を変えていけるのです。

投稿者: フクダシン

2017.09.06更新

今回は高血圧に関するいくつかの質問についてまとめてみたいと思います。
(2014年の日本高血圧学会ガイドラインと個人的な意見をもとに書いています)
 
*医師によっても考え方は違いますので、参考までにお読みください。
 
 
Q:血圧が高いとなんでダメなの?

A:高血圧を放置しておくと、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの病気にかかるリスク、そしてそれらが原因で亡くなるリスクが増加するという研究結果があるからです。喫煙や糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などをもっている人は、さらにそのリスクが増加するので余計に注意が必要です。日本全体でみると、高血圧患者は推定4300万人もいるようです。国民の収縮期血圧を平均で「4」下げることにより、年間の脳卒中による死亡数を1万人、冠動脈疾患による死亡数を5千人減らすことができると言われています。血圧が高くても基本的にはなにも症状がないので、知らず知らずのうちに自分の身が危険にさらされているかもしれないというのもこわいですね。
 
Q:血圧はどのように測るのが正しいの?

A:血圧測定に関しては、診察室よりも自宅で測る「家庭血圧」の方が重要です。正しい測定方法について、説明いたします。
*手首ではなく、腕に巻くタイプの自動血圧計を用いる。
*座って静かに1,2分待つ(会話や飲酒、喫煙、カフェインはだめ)。
*朝と晩、それぞれ2回ずつ測ってその平均をとる(2回とも記録する)。
  朝…起きて1時間以内で排尿後。朝食や服薬前。
  夜…寝る前。
*なるべく長期間、毎日測り、5日以上の平均で評価する。
 
Q:血圧はどれくらいまで下げればいいの?

基本的に、140/90以上であれば注意をしなければなりません。ただし、これより高ければすぐに薬で治療をしなければならないということでもありませんし、個々の患者さんの基礎疾患や年齢によっても血圧の目標数値は変わってきます。治療のガイドラインはあるものの、実は「絶対にこうしないといけない!」という確立された決まりはないのです。かなり大雑把にいうと、以下のようになります。
①  基本的には140/90未満にしましょう
②  糖尿病の方、腎臓の機能が弱っている方は、130/80未満にしましょう
③  75歳以上の方は150/90未満にしましょう
(個人的には、②以外の人に対してはそれほど厳しくはしていません)
 
Q:生活習慣で気を付けることはなに?
 
A:まずは減塩です。1日6グラム未満というのですが、そうとう薄味になってしまうので家庭では現実的ではありません。でも減塩なくして高血圧と向き合うことはできないので、なるべく心がけるようにしましょう。それから野菜や魚の積極的摂取も推奨されています。減量も大切です。体重が4㎏減るとかなりの降圧効果があります。有酸素運動(毎日30分以上を目標に)や節酒、禁煙も強く勧められています。
高血圧と診断されたらこのような生活習慣の見直しをしていただきます。1~3か月くらい様子を見て、それでも血圧が下がらないようなら降圧薬を開始します(初めから薬での治療を開始した方がよいと判断する場合もあります)。降圧薬には大きく分けて4種類あり、個々の患者さんに応じて種類や用量を決定していくことになります。
 
Q:急に血圧がものすごく上がってしまった!どうしたらいい?

A:驚いてすぐに受診をする必要は基本的にはありません。深呼吸して安静にしていれば1日もかからずに落ち着きます。もちろん心配な方は診察をさせていただきます。
 
Q:薬は一度始めたらやめられない?

A:血圧がずっと正常だから薬を止められるかも、と思いがちですが、薬のおかげで血圧が下がっているので薬を中止したらその分血圧は上昇します。したがって自己判断でやめないようにしましょう。医師と相談の上でゆっくりと薬の量を減らしていって、慎重に血圧の推移をみていくということは可能です。
 
 
血圧は高くても痛くもかゆくもないために、あまり気にしないという方も多いですね。
逆に、血圧のちょっとした変動に一喜一憂してしまい、過度な心配をしてしまう方もいらっしゃいます。
 
今回書いたことを参考に、ほどほどに真面目に付き合っていきましょうね

投稿者: フクダシン

2017.09.06更新

うつの方の診察をしていて、

「なんか最近調子わるいです」

と訴える方がいて、

原因として思い当たるふしがあるかと聞くと、

「わからない」

と答えます。


ものごとにはすべて、原因と結果があります。

調子が悪いという結果がある以上、その原因は必ずあります。
わからないと答えるひとは、考えてもわからないのではなく、原因から目を背けてしまっているのです。
いまの自分と向き合うことから、逃げてしまっているのです。

しっかりといまの自分と向き合い、自分をいまの状態に陥れた原因はなんなのかということを、考えること。
でも、ぼーっと考えていてもだめです。
紙に書くのです。
PCに打ち込むでもいいです。

だんだんと、いまの自分が見えてきます。

まずは自己観察。
これが極めて重要です。

逃避してしまうと、うつはよくなりません。

逃避を自覚する。ここが始まりです。

投稿者: フクダシン

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